蜂に刺された時の応急処置と対策
蜂に刺された時の応急処置
蜂に刺された時すぐに応急処置ができるかで症状を軽く抑えることができます。
もし全身にアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が出た場合はすぐに救急車を呼ぶか、アレルギー内科へ受診してください。
その場から速やかに立ち去る
蜂は攻撃するのと同時にフェロモンを出します。このフェロモンは蜂を呼び寄せる効果があるのでその場から立ち去りましょう。
立ち去る時は、頭などの黒い部分を隠して姿勢を低くし立ち去りましょう。この時大声を出したり、手で払うなどの動作は蜂を威嚇するのでやめましょう!
ミツバチに刺された場合
ミツバチ刺された時、針にかえしがあるため針と毒袋が残る場合があります
その場合手で取らないでカードなどで削ぐようにして取りましょう
刺された場所を流水で洗い流す
刺された所の毒を絞り出すようにして流水で洗い流します。
この時口で毒を吸い出さないでください。蜂の毒は水に溶けやすいため口が毒によって痺れる可能性があります。
ポイズンリムーバーという道具があれば効果的に毒を出せます。
薬、抗ヒスタミン軟膏を塗る
赤く腫れてくるので症状の緩和で抗ヒスタミン軟膏を塗りましょう。市販薬でいうとレスタミンコーワクリームなどがあります!
またステロイド系の軟膏のリンデロンというのもあります、ステロイド系軟膏は痒みや炎症に即効性がありますがステロイドは強いので長期使用しなければ一本持っておいてもいいでしょう。
患部を冷やす
患部を保冷剤や氷でタオルを使って冷やしましょう。
この時刺された場所が手や足なら患部を体より高い位置に持ち上げることで腫れを和らげることができます。
病院に受診する
患部の腫れ、痒みの場合は皮膚科へ行きましょう。
全身症状(全身の痒み、唇やまぶたの腫れ、じんましん、めまい、吐き気、呼吸困難、意識障害など)が現れた場合はただちに救急車を呼ぶ、もしくはアレルギー内科へ受診してください。
蜂に刺された時の危険な症状
蜂毒アレルギーによるアナフィラキシーショックを起こして亡くなる方が毎年20~30人いると言われます。このアナフィラキシー症状は一般的に蜂に2回以上刺させると蜂毒アレルギーになってしまい(何回刺されれば蜂毒アレルギーになるか人によって異なります)、蜂毒アレルギーの人が次に蜂に刺されるとアナフィラキシー症状を起こしやすくなります。最悪の場合アナフィラキシーショックを起こし死に至る可能性があります。
アナフィラキシーの症状
全身:無力感、不安感
呼吸器系:呼吸困難、しめつけ感、咳くしゃみ、異常な呼吸音
循環器系:動悸、血圧低下、脈拍数増加、脈が弱くなる
消化器系:吐き気、腹痛、便意、尿意(失禁)
神経系:意識障害、めまい、しびれ、けいれん、耳鳴り
皮膚系:じんましん、赤く腫れる、かゆみ
蜂に刺されてから15分と短い時間でこれらの症状が出ます!アナフィラキシー症状が少しでも疑いがあれば一刻も早く救急車を呼ぶもしくはアレルギー内科へ受診してください。
蜂毒アレルギーを持っているか検査する
蜂毒アレルギーを持っているか検査することができ、持っていたとしてもアドレナリン自己注射器を処方してもらい万が一アナフィラキシーショックに陥った際にアドレナリンを注射すれば最悪の事態は避けられる自分でできる唯一の方法です。
医療機関、主に皮膚科で調べることができます。検査は主に皮膚検査と血液検査がありますが血液検査の場合、蜂に刺されていたら1ヵ月程度経ってから検査をする必要があります。
蜂に刺されないための対策と知識
- 蜂の巣に近づかない
- 黒色の服装を避け白色の服装にする
- 香水や匂いのある整髪剤や柔軟剤を使わない
- 花柄や甘い匂いのジュースなどは避ける
- 蜂に遭遇しても大声や手で払うなどの動作をしない
蜂の巣に近づかないことが大前提ですが今や身近な場所に巣を作ることもある為気をつけてください。蜂は天敵の熊などの黒系の色を敵だと判断するので気を付けてください。この黒系の色には黒・茶・紫・赤・青などの色が黒系の色に入ります。
蜂は匂いに敏感なので匂いのする物は使用したり持たない方がいいでしょう。香水の中には蜂の警戒フェロモンに似た成分があるため知らずに攻撃対象になっている場合があります。また虫除けスプレーは蜂には効果がないです。